元職場の先輩でもある友人の運転で、一年前から計画していた「相模国一宮 寒川神社」へようやく機会が訪れてお詣りに。
YouTubeなどで予習をしていたら、ご祈祷と、ご祈祷を受けた人のみが入ることのできる神嶽山神苑、そちらの茶屋和楽亭で季節の和菓子とお抹茶をいただいて帰ることをオススメされていました。寒川神社のYouTubeのCMも、公式YouTubeも参考になります。
駐車場混雑具合は?
土曜日の午前中、10時前頃の到着で参拝に訪れる人の車が次々と見られますが、満車ということはなく、すんなりと参道横の第3駐車場へ。
参道から、立派な御本殿の屋根が見えます。大きくて迫力がありますね。鎮守の森の参道を歩いているうちからすでに心が静まります。木々の葉の擦れる音が耳に心地よく感じます。私が感じたのは、参道は明るい感じ。感覚に敏感な友人曰く「ここに来ると左手のひらにピリピリ感じられて、自分と合っていると思うのよね。阿佐ヶ谷神明宮も好きな神社だけど、寒川さんも好きだわぁ」。思えば、仲良くなったのは阿佐ヶ谷神明宮のお守りがきっかけでした。「お守りもかわいいし、場もいいですよね!?」と意気投合して、一緒に神社巡りが始まったのでした。私も、手のひらに意識を集中してみると、氣のせいかも知れませんが、微かにピリピリするような?
歓迎の印?の雲
神池橋を渡り、第三の鳥居から社殿へ。御神門も堂々としています。雲がいい感じではありませんか?よく、龍雲とか鳳凰の姿が現れたとか言いますよね。




雲の形は龍というより、鳳凰に近い?神様に歓迎してもらっているかも?と自己満足。
御神門から御本殿までの広場は、明治神宮?に雰囲気が似ているような。すぐ自分のこれまでの経験に重ねてしまいますが、いやいや明治神宮がこちらに似ていることになりますよね。歴史を考えると。失礼いたしました。
渾天儀のレプリカ
四隅に龍が配置されている渾天儀のレプリカ。「龍は天空を支える」という故事にならっているそうです。

おみくじ
おみくじは初穂料100円から。《幸運(しあわせ)を呼ぶおみくじ》は期間限定で、初穂料200円です。

お守りも、色が綺麗ですね〜。
昇殿参拝・ご祈願
お互いになかなか口に出せなかったのですが、どちらからともなく、「せっかく来たのでご祈祷うけてみますか?ご祈祷を受けた人のみが入れる神嶽山神苑も行ってみたいですね」と話が出て、受けてみることにしました。
当日受付です。
次から次に、ご祈祷申込みの人が。列もできています。
ご祈願料は中式 三千円からです。
まず、ご祈願申込用紙に、住所や氏名、ふりがな、生年月日を記入し、それから列に並びます。
ひとつ目の窓口では、ご神職さまがご祈願の種類とご祈願の内容を聞いてくださり、そこから先に進んで、ご祈願料お納め窓口へ。お釣りも大丈夫のようです。
こちらで、神嶽山神苑入園券も渡されます。
私たちは7番でした。2階の待合室で呼ばれるまで待ちます。
しばらく待って、同じ7番の方々と共に御本殿へ移動。
途中で、白い格衣を渡されますのでそれを羽織って、次に御手水場で清め、御神前へ進みます。
全員揃うまで座って待ちます。全員が揃ったら、頭を深く下げ、お祓いを受けて、祝詞奏上が始まります。ご神職様お二人で住所・氏名・生年月日・ご祈願内容をご丁寧に一人ひとり読み上げられます。
次に、玉串拝礼。参拝が終わったら、左側の御殿に移動し、格衣をお返しし、受付の巫女様に名前を伝えると、御神札を渡されます。なんと!それぞれ名前も達筆な文字で記されていて、驚き!感動です。御神札、御守、御神土、御神酒、御神供、御箸、などの持ち帰りの紙袋も用意されていて、不便や不自由を微塵も感じることねく、ここまでの、なんとスムーズな流れのことよ。完璧で驚きでした。
神嶽山神苑へ

様々な色調の新緑が目に優しい。

この構図↓光の明暗!

池泉回遊式の日本庭園、楽しみです。

順路に従います。右回りなので左手へ進みます。

新緑の緑が目を、流水の音と木々の風に揺れる音が混じり合って、それは耳を洗い流してくれる感じ。


方徳資料館

こちらの寒川神社と川勾神社との間で一宮を争ったとのこと。
面白かったのは、昔は暦はそれぞれの國で違っていたとのこと。お隣の武蔵の國とこちらの相模の國も、暦が違っていたんです。
楽しみの「茶屋 和楽亭」へ


入ったらすぐにお菓子の注文と拝服料をお納めます。
季節の干菓子、生らくがん、抹茶味とほうじ茶味の生チョコの3種から。
拝服料:500円よりとありますが、「五百円お願いいたします」と言われたので迷う必要なく500円をお納めしました。
季節の和菓子を楽しみにしていましたが、ほうじ茶味と抹茶味の生チョコに心移り。
窓辺の席が空いていました。

「いったいどんな方が庭園の設計と造園をなさったのだろうね?」とお互いの思ったことは同じでした。

眺めていると黄色い蝶やアゲハ蝶のつがいもひらひらと舞っていました。
とにかく氣持ちの良い、そして心安らぐ時間と空間でした。
私たちはタイミングよくすぐに頂けましたが、すぐに満席になったので、お菓子とお抹茶をいただいたら、お店をあとにしました。
末社宮山神社
末社の宮山神社は紫陽花が咲きだしていました。

池の中にお社があるのは弁財天様や宗像三女神がお祀りされている印象が強いのですが、こちらの御祭神は大物主神、須佐之男神、建御雷之男神ほか男神が並びます。ちょっと違和感。明治政府の神社合祀により、明治から昭和にかけて古くから宮山地区に鎮座していた琴平社、八劍社、雷社、若宮八幡社、祢岐志(ねぎし)社、稲荷社、三峰社の七社の小祠が合祀されたとありますね。

寒川町観光協会の公式ホームページによると「江戸時代には『西の弁天』と呼ばれていた」とあるのと、「白豆腐をお供えして祈ると、母乳に恵まれるといわれていたり、子供の安産、母子の健やかな生育を願う信仰が今にも伝えられている」ということは元の御祭神はもしかしたら弁天様だったりしたのかも知れません。
「鎮守の杜Koyo」でお土産を
第2駐車場横のお土産物売り場とカフェ施設です。八福餅は外せません!こちらで紫陽花の水琴鈴も今週地元から友人が訪ねてくるのでそのお土産に買いました。
また、秋の紅葉の季節にもお詣りしたいね、と言葉を交わし、またねとそれぞれ帰路に着きました。