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【神保町】2023.7.22〜7.24『宮古島工房うむくとぅ』展、老舗の大和屋履物店で

人間の生活においてもっとも必要な3要素「衣食住」って、どうして「食」でも「住」でもなく「衣」が一番先にくるのか知っていますか?それは、「『いのち』を守るもの」、だからだそうです。

そんな「衣」に欠かせない布。「布や紙の楽しみは地球上にしかない」とある友人が言っていた。たしかに!買った服をなかなか手放せないのも、母親の遺品をなかなか処分できないのも、「この生地と柄がたまらなく好きなんだよねぇ」という理由からなんです。そうなのです、私は生地と柄・文様を見ると、うっとりしたり、お厳かな氣持ちになったり、心が踊ったり、幸せな氣持ちが生まれるのです〜。

その布製品で、これ!身にまとえたら!と心に響いたのが東郷澄恵さん主宰「宮古島工房うむくとぅ」の手織物や染小物です。

オンラインショップもありますが、先の7月22日(土)〜7月24日(月)、東京・神保町の老舗「大和屋履物店」さんで開かれた『宮古島工房うむくとぅ』展は、実際にこの目で見られる貴重な嬉しい機会で、初日の22日(土)、オープンの11時ちょっと過ぎに訪れました。

今年の新柄「スイジガイ」モチーフの浴衣姿の澄恵さんとご主人でのお出迎え、かわいい!カッコいい!お二人ともお似合いです。心が和み、思わず頬が緩みました。

【『宮古島工房うむくとぅ』と主宰の東郷澄恵さん】

公式ホームページで詳しく知ることができますが、まずは『宮古島工房うむくとぅ』と主宰されている東郷澄恵さんのことをご紹介しますね。

「うむくとぅ」は宮古島の言葉で「知恵」という意味だそうです。何度も宮古の織りのお師匠さんから掛けられた「うむくとぅを出せ」という言葉。澄恵さんの思いが込められているのが伝わってきます。

澄恵さんの、これまでの歩んでこられた道、そしてこれからのお話がまた、豊かで面白くて、導かれるって本当にあるのだなあと感じずにはいられません。

『宮古島工房うむくとぅ』を主宰される前は、四半世紀を化粧品メーカーデザイナー、テーマパーク運営会社商品デザイナー、商品開発マネージャーと、商品のデザインや開発だけではなく、テーマパーク従業員教育部門長、CS推進部門長と、人の育ちや人が満たされることに関わっていらっしゃいました。そして人生100年と言われる昨今、その後の半生の生き方を改めて考えたそうです。その時に、東京藝術大学時代からの思いでもある「文様研究」を自身のテーマとしようと思い立ち、その素材として「織」を学ぼうと場所を探していたところ、導かれるように『宮古上布後継者育成事業の研修』のご縁があり、織りを学ぶため宮古島に引っ越して、現在は「日本の美しいアイデンティティを小さな島から次世代に」と宮古島と東京の2拠点でご活躍されています。

詳しいことは『宮古島工房うむくとぅ』の公式ホームページ「『大和屋で宮古島工房うむくとぅ展』開催までの物語 vol.1」で読むことができます。澄恵さんとご縁を頂いたのは宮古島に移住される前でしたが、この澄恵さんのご決断と行動が励みになり、私もちょうど「これからは自分が本当にやりたいことをやろう、私が好きでやりたいことって何?」と模索しているときで、それまでとは全く畑違いでしたが、興味のあった「子どもの育ち」に関わる仕事に「身を投じて学ぼう。」と進むことができました。

澄恵さんはブログの中で語っておられますが「当時の決断を受け入れてくれ、今も応援し続けてくれている娘に、とてもとても感謝しています。」と。澄恵さんのお嬢様、まだお若いのに心の広さのなんということよ。

初日の22日には、「宮古上布」の糸作りの先生もお招きしていらっしゃいました。「糸生み」と言うそうですが、なんとなく知識として植物から生まれることは分かっていましたが、実際に目にすると、人の手によって自然の恵み、恩恵がこうやって形になり、私達の手元に届くまでにはこんなに工程があるんだなと深いため息が出るほど。

物にもエネルギーがあるというけれど、澄恵さんの思いと、自然の恵み、宮古島の先人の思いや繋げてきた技術、そして地元の方々の思い、それが形になった一つ一つのお品は、そこにあるだけで凛としている中にもあたたかく穏やかで優しい元氣が湧いてくるような感じがしました。

今回は購入した作品の紹介になりますが、展示会には息を呑むような繊細さの「宮古上布」の反物、澄恵さんが沢山の方々にもっと氣軽に手に取り楽しめるようにと考えて紡績糸や染料を使用して作った染小物も並んでいました。

JTA機内販売でもお取り扱いのある「オオゴマダラストール」、縦型・横型と自分が使いやすい方を選べる「ポシェット」、持ち手がバンブーのバッグ、宮古島観光協会の方々と話を重ねて形になったふるさと納税返礼品にもなっている「『かりゆし』風シャツ」はユニセックスで楽しめるデザイン。地元の身体障害者総合支援施設『青潮園』の方々が縫製を担当、丁寧に仕上げてくださいます。こちらはサイズは嬉しいフルオーダー!色柄の入り方・裏面色、ポケットはサンプルAとBの2種類からお好みで選べるとのこと。シンプルなパイピングのみや、パイピング無しも選べるそうです。宮古の風を感じてリラックスできそうです。

【『宮古島工房うむくとぅ』展で購入したもの】

氣の遠くなるような工程で生まれる『宮古上布』にうっとりししつつ、もっと氣軽に楽しめるようにと発案された紡績糸や染料を使った小物を購入しました。素材は綿50% 麻50%で心地よいです。

《「オオゴマダラ」モチーフ》のグッズ

沖縄や先島諸島に生息する日本最大級の蝶オオゴマダラ。蛹が黄金に輝いている姿から「見る者に幸運をもたらす」という島の言い伝えもあるそうです

自然の恵みたっぷりのハーブティも作っていらっしゃる澄恵さん。こちら、オオゴマダラモチーフの巾着にハーブティ3袋が入っています。お値段は¥2,000(税込み)。巾着も一つ一つ出ている色柄が違います。中のハーブティのパックも色んな種類があります。ハーブティは宮古上布の元になる苧麻にモリンガ、月桃などがブレンドされています。とても飲みやすいです。

《手ぬぐい「スイジガイ」モチーフ》

中央は今年の新柄スイジガイ。島の家々の玄関先に置かれたお守りの貝で、水の字に似ていることから「火などの災難から守ってくれる」と言い伝えがあるそうです。オオゴマダラモチーフもございます。¥1,980(税込み)

澄恵さんの発想力と行動力。そして周りの人たちとのご縁が喜びや幸せの循環になっている生き方やあり方が本当にすてきだなぁと感じます。

澄恵さんの思い、やはり澄恵さんご自身のお言葉で、ぜひ感じてください。『宮古島工房うむくとぅ』の公式ホームページはこちらから↓

【どこで買える?】

オンラインショップはこちらから↓

【文様・かたちから ちからをいただく】

例えば生き物だとトンボ。トンボ柄の浴衣やトンボモチーフの小物がありますが、子どもたちが元氣に育ちますようにとの思いが込められているのだそう。幼虫のときのヤゴが伝染病の媒体となる蚊の幼虫ボウフラを食べてくれるというところから来ている説があります。先人の観察力には参りますね。

【東京・神保町の老舗「大和屋履物店」アクセス】

都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線「神保町駅」A2出口より、右手に出て「専大前」交差点を渡り、すぐ右手にあります。

【「大和屋履物店」お取扱商品】

お履物だけでなく手ぬぐいもお取り扱いがあります。『宮古島工房うむくとぅ』のオオゴマダラモチーフが鼻緒になっている草履もありますよ。

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