9月7日は二十四節気の『白露(はくろ)』でした。
夜には気温が下がるようになり、そのために草木に朝露が宿る。その朝露が白く光って見える様子を表した言葉。朝夕の涼しさの中にだんだんと秋の気配が漂ってくる季節であります。
そして、九州地方などではこの頃は台風シーズンでもあります(10月に入ると進路が徐々に東よりに変わって来ますよね)。
先日の台風10号、気象庁から「特別警戒級」と呼ばれながら、九州に接近の際には「特別警報発令の可能性が弱まった」とされましたね。その前の台風9号が通ったおかげで予想より進路にあたる海水の温度が低かったようで、当初予想された通りには発達しなかったということでした。さらに、北半球では台風の東側が西側よりも勢力が強いのですが、”たまたま”勢力を保っていた沖縄付近を通過する時は、その東側を通り、九州に近づく頃には西側に当たったけれどもそのタイミングで乾燥した空気が台風本体に流れ込み、台風が少し崩れて勢力が弱まったと聞きました。こういうことを「目に見えない何かの力がが働いてくれた」とか、「天に守られた」と言うのでしょうね。
それでも、命を落とされた方や、生活に不自由を余儀なくされた方々がいらっしゃることに胸が痛みます。
自然災害が多いとされる日本。今年に入って目にした、ちょっと興味深い言葉があります。「天災は忘れた頃にやってくる」つまり「天災を忘れなければ大難は起こらない」のだそう。「備えあれば憂いなし」という諺も確かにありますものね。
今年の7月30日にも不思議なことがありましたね。関東甲信、東海などに緊急地震速報が発令されたのですが、有感地震(震度1以上)の揺れも、津波もなく、震源地が千葉県南方沖とされたのが、実際は約450キロ離れたところだったそうで、大丈夫だったという。こういう不思議なことを「パラレルワールド(並行現実)の安全な世界へ移行した」というそうです。2016年に大ヒットした新海誠監督の『君の名は。』という映画も「主人公が災害でこの世を去ってしまった世界から災害を避け生き延びることができている世界へと移行した」という内容でした。
私たちができることは、「備えあれば憂いなし」の謙虚な気持ちで、やはり、自然と向き合うことだと思います。