今年の方向性、ちょうど良い表現がありましたので、紹介します。
NHK Eテレ の【-SWITCHインタビュー達人達-】。
【放送】Eテレ 毎週土曜 午後10時【再放送】Eテレ 毎週土曜午前0時(金曜深夜)
これが面白くて、録画して時間がある時に観るようにしている。なにが面白いかって、NHKの公式サイトによると、
異なる分野で活躍する2人の“達人”が登場。
成功への道筋や、独自の哲学を語り合う。
“化学反応”が醍醐味のクロストーク。
NHKの公式サイト この番組について
銀色夏生さんの詩、
人と人の出会いは化学反応です。
反応して、輝く何かを生み出せる相手は本当にまれにしかいません。
もちろん人と自分は違うから、自分にとって素敵でなければならないし、そういう人とはだれよりも自分らしい自分でつきあいたい。
銀色夏生『悲しがる君の瞳』「恋人はラッキーボーイ」より(角川書店)
を思い出します。
そんな【-SWITCHインタビュー達人達-】、時々こちらのブログでも紹介していますが、今回は10月17日放送の「脚本家 ラジオパーソナリティ マンボウやしろさん✖️モデル・タレント アンミカさん」の回で心に響いた言葉を紹介したいと思います。
【原点回帰にかじを切れ】というタイトルで始められたこの対談。
家庭はお寿司屋さんで、人の出入りも多く明るいところで育ったというマンボウやしろさん。お笑い芸人になろうと思ったのは高校生の頃。高校の同級生とお笑いコンビを組むが、相方さんが実家を継ぐことになり、ピン芸人に。それから、ネタが全然うまくやれなくなったり、一人だと自分で管理して練習する、ということができず、なんとなくノリでやるようになってしまったり。
それから、一人で現場に行くと寂しいと。現場によっては「いくらなんでも失礼だろ」みたいな人にたまに会ったりする時に、たった一人だと苦しさしかつのらないと。相方がいると面白いことも辛いことも共有できるってすごく大きいな、ということに一人になった時に気づいたのだそう。ピン芸人として向いてないかも、楽しくないかも、と思い始め、それだったら同時にデビューからずっとやらせてもらっていた脚本とラジオ番組だけは「番組終わり」と言われるまでは芸人はやめたけど続けよう、に至っているのだそうです。
マンボウやしろさんの言葉。
ラジオのパーソナリティーして何かを発信することについて、
何か ちょっとでもいい空気が世の中に一万個の粒があって、一粒でもいい空気に変えられる仕事にあるんだな、と思うと、そういうマインドで放送は臨まなきゃなって思うんですよ
【-SWITCHインタビュー達人達-】脚本家 ラジオパーソナリティ マンボウやしろさん
それに対して、アンミカさん「すごく伝わってきています。だから私もとりこやし」と返されていました。
何かを発信していく側はそんなふうに自覚しているって大切だなと思う。いい空気が伝染していくと良いなと思います。
【神社のお作法のお話し】
年の初めなので、神社の話も。
ラジオでも共演されたお二人。その時にマンボウさんが神社で「40になっても『お金持ちになりますように』と手を合わせる自分がいて神様の前に出るのが怖い」と言った時のアンミカさんの返事がもう「これだ!」と稲妻が走ったかのようになったそう。「アンミカと大天使ミカエルとが放送中に合わさって『アンミカエル』」とリスナーさんも一緒にそう呼ぶようになったとか。そのアドバイスは、
「それで ええんやで
『儲けさせてください
その代わり その儲けたお金で みんなを幸せにしますんで』
そこまでセットで お願いするの。
で もし それができたら『できました』って言いに来るの」
【-SWITCHインタビュー達人達-】マンボウやしろさん✖️アンミカさん
お礼参りも大切です。
対してアンミカさんの番。印象に残ったのは、アンミカさんのお母さまの言葉。
「ミカちゃん、大人になったら 本当の美人は 一緒にいて心地いい人やから 心地いい人になれば美人になれるよ」
っていう。それがもう一貫してそれしか言わない。
【-SWITCHインタビュー達人達-】アンミカさん
そんな素敵な言葉を子どもに伝えられる母親の存在って大きいなぁと思いました。