1月6日(土)、令和6年の初詣は友人がおすすめしてくれた〈小野神社〉へ。話によると歴史に隠された瀬織津姫が御祭神で、元々は武蔵国一宮だった由緒ある神社のようです。谷保天満宮から京王バスで〈小野神社〉へ行けるので、二社詣ですることにしました。
【今回の参拝ルート】
JR中央線国立駅南口から京王バス・国18(聖蹟桜ヶ丘駅行き)「谷保天神」バス停下車→谷保天満宮→京王バス・国18(聖蹟桜ヶ丘駅行き)谷保天神バス停→「一の宮ストア」バス停下車→徒歩→小野神社→徒歩→聖蹟桜ヶ丘駅SCでランチ→京王線聖蹟桜ヶ丘駅→京王線府中駅→徒歩→大國魂神社でした。府中駅からJR中央線沿いの武蔵小金井駅、国分寺駅、西国分寺駅、国立駅にバスが出ています。
〈国立市谷保「谷保天満宮」〉
東日本最古の天満宮、湯島天神・亀戸天神と並んで関東三大天満宮と呼ばれています。また、日本最初のドライブツアーのゴールが谷保天満宮だったため交通安全にもご利益があるとされています。
【アクセス】
車では中央線高速道「国立府中インター」より3分。一般道甲州街道「谷保天満宮前」。
【電車】JR南武線谷保駅下車、徒歩3分
【バス】※JR中央線国立駅南口より、バス10分。京王バス・国17府中駅行き(谷保経由)か京王バス・国18聖蹟桜ヶ丘駅行き。バス停「谷保天神」下車、目の前です。10分おきに出ています。
※京王線府中駅からは京王バス・国17国立駅行き(谷保経由)・聖蹟桜ヶ丘駅から京王バス・国18。バス停「谷保天神」下車、目の前です。こちらからは20分おきに出ています。
参道は下り参道。
【御祭神】
菅原道真公・菅原道武公
【御由緒】
昌泰四年右大臣菅原道真公筑紫太宰府に左降の折、第三子道武公は武蔵国多摩郡分倍庄栗原郷(現国立市谷保)に配流せられた。
延喜三年父君薨去の報に、道武公は思慕の情から父君の尊容を刻み鎮座したのが起りである。
谷保天満宮公式ホームページ「由来と歴史『由緒』」より
【境内社】
Googleマップの境内図案内では、二の鳥居の手前、右手奥に境内社〈淡島社・蒼守社・稲荷社〉があります。蒼守社、初めて目にします。青森となにか繋がりがあるのでしょうか。淡島=粟島。出雲の大国主大神を支えられた小彦名命(すくなひこなのみこと)が御祭神ですね。
ご本殿の奥には弁財池と厳島神社、駐車場の奥には第六天神社、梅林にはこちらにも弁天社が祀られています。次にお詣りする「小野神社」の御祭神は瀬織津比咩命。瀬織津比咩命と弁財天(弁天)様は同一神という説もありますので繋がっていますね。
【梅林・売店】
梅を愛してやまなかった菅原道真公。梅園が広がっています。この日はちょうど咲き始めた頃。売店も並んでいます。
令和6年1月6日(土)の梅林の様子はこんな感じ。これから花開いていくエネルギーに満ちています。
梅茶とお饅頭のセット。300円。梅茶はおめでたい金箔入り。
壺焼き焼き芋、甘酒もありましたよ。
次のバスまで、40分ほどゆっくり過ごしました。
〈多摩市「武蔵一の宮・小野神社」〉
バス停「谷保天神」まで歩いて京王バス聖蹟桜ヶ丘駅行きに乗って多摩市の小野神社へ。「一の宮ストア」下車。交差点も「小野神社」今はクリエイトになっています。バス停眼の前に「武蔵一之宮 小野神社参道口」の案内が建っているので分かりやすいですね。
京王線聖蹟桜ヶ丘駅からも散策にちょうどよい距離で歩くのもいいです。
駐車場もあります。
武蔵国一宮と言えば、埼玉県さいたま市大宮区の氷川神社が知られていますが、こちらの小野神社は中世以前に一宮だったようです。
こちらから、線路を渡って道なりに進んでいくと、「小野神社」に着きます。
龍に兎、亀、門の彫刻も楽しめます。
【御祭神】
- 天下春命
- 瀬織津比咩命
- 伊弉諾尊
- 素盞嗚尊
- 大己貴大神
- 瓊々杵尊
- 彦火火出見尊
- 倉稲魂命
こちら、1月末にも訪れましたが、参拝の方々が次々に訪れていらっしゃいました。1月末に訪れたときは「瀬織津比咩命ですか?隠された神様として今ブームなんですよね」とご年配の女性に声をかけられ、今、この場で知り合った方とこれから元々小野神社のあった府中・分倍河原の小野神社と府中の大國魂神社もお詣りするとのこと。素盞嗚尊、大己貴大神は出雲の神様ですね。
瀬織津比咩命は大祓祝詞に名前が出てくるだけで記紀には登場しない女神様で、弁財天様に名前が変えられているとも聞きます。その辺、TOLANDVLOGさんのYou Tubeが「あくまで考察、エンタメとして聞いてくださいね」と言われますが、分かりやすくて面白いです。
境内は明るく清々しい御神氣に満ちていました。
社殿の朱色が青空に映えます。
【ランチは聖蹟桜ヶ丘SC B館8階『自然食レストランさんるーむ』へ】
11時40分頃、すぐに入れるお店を選びました。その後すぐに満席になりました。
〈薬膳御膳〉
〈30品目のヘルシーバランスプレート〉
〈抹茶プリンときなこアイス〉
〈アップルケーキと黒糖生姜湯〉
〈府中市「六所宮・大國魂神社」〉
それから京王線で「府中駅」へ移動して〈大國魂神社〉へ。天氣予報通り雲が出てきました。
この日も参拝客多かったですが、お正月三が日の参道まで人が並ぶようなかんじではなかったです。
【御祭神】
- 大國魂大神
- 小野大神
- 小河大神
- 氷川大神
- 秩父大神
- 金佐奈大神
- 杉山大神
- 御霊大神
- 国内諸神
当社の御祭神は、大國魂大神[おおくにたまのおおかみ]で武蔵の国魂の神と仰いでお祀りしたものである。この大神は素盞鳴尊[すさのおのみこと]の御子神で昔この国土を開拓され、人民に衣食住の道を授け、医薬禁厭等の方法をも教えこの国土を経営された。
大國魂神社公式ホームページ「御由緒」より
【武蔵国造りと出雲の結びつき】
当社の起源は、第12代景行天皇41年(西暦111年)5月5日大神の託宣に依って造られたものである。出雲臣天穂日命[いづものおみあめのほひのみこと]の後裔が初めて武蔵国造[むさしのくにのみやつこ]に任ぜられ当社に奉仕してから、代々の国造が奉仕してその祭務を掌られたといわれる。
大國魂神社公式ホームページ「御由緒」より
「古代氏族の研究⑯出雲氏・土師氏」(宝賀寿男/青垣出版)に、
武蔵国造と東国の諸国造族
出雲国造と同様に天穂日命を祖神と伝えるのが、武蔵など東国の諸国造族である。その系譜には出雲氏の支流の出で、出雲建子命の後裔というが、この系譜は個別には種々の疑問があるものの、総じて信頼できそうでもある。
「古代氏族の研究⑯出雲氏・土師氏」(宝賀寿男/青垣出版)武蔵国造と東国の諸国造族より
そしてこの本では出雲の系譜に菅原道真公が繋がっていらっしゃることが記されています。菅原道真公が筑紫太宰府に左遷されたときに、その子である道武公がこの武蔵国に配流せられたのも土地のご縁があられたのかもしれません。
出雲と武蔵国の繋がりが分かって今回、面白かった。