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東京藝術大学が奥深い!藝大公開講座『UV プリンターでオリジナルデザイン三角ポーチを作る』に参加しました

【大学の公開講座・公開講演会とは?】

いろんな大学で、その大学における教育や研究の成果を広く社会に開放し、社会人の教養を高めたり、文化の向上に資するために、公開講座・公開講演会等が開催されています。

東京藝術大学では「本学の教育、研究を広く社会に開放し、社会人の芸術に関する教養を高め、芸術文化の向上に資することを目的として、公開講座を開講」しているとのこと。

公開講座なら門戸が広く開かれていて、受験で入学するには難易度が高い大学の雰囲氣も体験できます笑。

数年前には「古武術」の講座を受講したことがあります。「芸術を表現するには身体の使い方が基本・大切」という発想が、私にとっては目からウロコでした。それまでの私の環境は「身体を動かすこと・使うこと=スポーツ」「スポーツ=強くなるため・試合に勝つことのため」だったから。私の中ではガッチリと「身体を動かすこと・使うこと=強くなるため・試合に勝つことのため」という図式ができあがって固まっていた。芸術と身体を動かすことが「=」だなんて!

と前置きが長くなりましたが、今回は製作系に参加することにしました。

昨年も「型染とカード織でつくるオリジナルぺたんこバック」に申し込んでいたのですが、残念ながらコロナで中止となってしまい、1年待ちました。今年は本当に受講できてよかった。

【東京藝術大学公開講座】

美術学部、音楽学部ともに公開講座があります。

【募集はどこで?募集期間は?】

〈実施要項・どこで?東京藝術大学のウェブサイトからダウンロードしての入手方法と、郵送での入手方法があります。

〈期間は?〉

5月・6月開講分は前年度末の3月頃に実施要項が発表され、申込期間は前年度の3月中旬から4月初旬順です。

7月以降開講分は新年度始まって4月頃に実施要項が発表され、申込期間は早くて4月末〜始まるのもあれば、10月〜のもあります。

【講座の開催場所は?】

《音楽学部》上野キャンパス、千住キャンパス

《美術学部》上野キャンパス、取手キャンパス(茨城県)

【受講期間は?】

長いもので2ヶ月くらいの間に全10日間だったり、半日で終わるものまで色々あります。

【受講資格は?】

市民一般から親子参加、小学1年生〜高校2年生と区分がある場合もあります。

【受講の流れ】詳細は実施要項に書かれています。

〈申込方法〉

インターネットによる方法と、郵送による方法でできます。

応募者多数の場合は抽選、受講が決定するとメールで「受講決定通知書」が送られてきます。最小開講人員が満たない場合は実施されない場合もありますが、それもメールで連絡があります。

〈受講料納入期限〉

受講料の納入期限は、受講決定通知のメールが来て翌日から2週間くらいの間に設定されています。

〈受講料納入方法〉

納入方法は、2通り。

  • オンライン決済サービスによる支払い(クレジットカード、コンビニエンスストア、インターネットバンキング、Pay-easy)
  • 「振込依頼書」を使用して銀行窓口での振り込み(受講決定通知の下の方に「振込依頼書」が掲載されています。)

※オンライン決済サービスは「no-reply」。こちらは2022年6月末の段階では手数料900円がかかります。

※「振込依頼書」を使用して銀行窓口での振り込みの場合、三井住友銀行の本支店から振り込む場合は手数料が無料です。ありがたい。

【「アーティストデート」】

数年前に↓オリエンタルラジオのあっちゃんがYou Tubeで語ったり、今では新版の帯にまで登場している『ずっとやりたかったことを、やりなさい。The Artist’s Way』(サンマーク出版/ジュリア・キャメロン 著 /菅 靖彦 訳)

本の中に紹介されているガッツリではなくゆる〜く取り入れている「アーティストデート」というワークにもなるかな、と受講してみることにしました

『UV プリンターでオリジナルデザイン三角ポーチを作る』

こちらの講座は講習料が4,500円(教材費別途 1,500円)と、場所も上野キャンパスで、時間も当日のみの4時間と比較的参加しやすいこちらを受講申込しました。

〈会場〉上野キャンパス・美術学部の敷地内にある『東京藝術大学 芸術情報センター(AMC)ラボ』

〈時間〉全1日 13:00〜17:00

〈受講対象〉全年齢

〈事前準備〉画像データ(デジカメ、スマホ等で撮影した写真・デジタルイラストレーション等を事前にEメールにて送付。写真から背景の切り抜きの要望があるときは、その旨を伝える)。写真や絵が苦手な人には現役の藝大生が描いたイラストも用意してあります。

〈持っていくもの〉なし。必要な道具は全て貸し出してもらえる。

事前準備した画像は、小学一年生の姪がダンボールで作った《ご近所の地図》

先日行った上野・国立西洋美術館リニューアルオープン記念『自然と人のダイアローグ』展で観た74 パウル・クレー《月の出(サン=ジェルマン界隈)》フォルクヴァング美術館所蔵の絵に雰囲気が似ている。家を抽象化して描かれたもので、四角や三角でカラフルな家と月の丸さと夜空の青の対比も面白い絵。姪の『近所の地図』も家を上から見た構図で、カラフルなところも共通していて、小学生1年生の視点が面白くて好きな作品。青く消しているのは、姪がキッザニアで作った自分の名字のハンコを作ってそれを押している。なんだか落款とかサインみたいでそこも笑える。

パウル・クレー《月の出(サン=ジェルマン界隈)》フォルクヴァング美術館所蔵

【当日の流れ】

上野キャンパス・美術学部は、上野駅方面から歩いて行って、道を挟んで右側が音楽学部のキャンパス、左側が美術学部のキャンパスです。そこまでは以前の記事「東京藝術大学が奥深い!東京藝術大学美術館 『春の名品探訪』とミュージアムカフェ」「東京藝術大学が奥深い!「東京藝大チェンバーオーケストラ」第38回定期演奏会を聴きに」で、訪れたことがあるのでどのくらいの距離感か知っているので安心できましたが、『東京藝術大学 芸術情報センター(AMC)ラボ』が美術学部の正門からどのくらいの距離なのかが検討つかない。心配性な私は20分前に上島珈琲店を出て、美術学部の正門へ。守衛さんに公開講座受講生であることを伝え「念の為」と名前を聞かれる。

事前にメールで案内がきていた『東京藝術大学 芸術情報センター(AMC)ラボ』までの行き方を参考に進んでいくとあっという間に到着し、15分前には着いてしまった。先客2名。まだ席が空いていたので座りたい席へどうぞと案内をしてくださり、荷物を置くための椅子も持ってきてくださった。心遣いが嬉しい。

開始時刻まで、それぞれ、ラボに展示されている作品を眺めたり、ちょうどこの日のメインのマシーン、「UVプリンター」が稼働していたのでその様子を眺めたりと、それぞれ自由に過ごしました。

開始時刻になり、参加者も揃ったので、本日の講師の方々の紹介から始まり、『東京藝術大学 芸術情報センター(AMC)の紹介動画を観て、実際に工程を順を追って説明を受ける。

『東京藝術大学 芸術情報センター(AMC)』は学部に関係なく、利用することができて、機材も無料で貸し出されているとのこと。留学生も含め、利用者は国籍も性別も学部の壁を越えて集うことのできる場所なのだ。なんだか、枠が外れて自由で楽しそう!

さて、本日の行程は、革をレーザーカッターで切るところから。

レーザーカッターの使い方の説明。ハイテク機械のようで革を置く場所やレーザーの照射焦点を合わせるのはけっこうアナログな作業。焦点が合ったら、はめ込んだものがポテッと落ちて教えてくれる。「そんなところもこの機会の可愛いところなんです」と講師の先生のお話。

続いてUVプリンターも使いながら説明。

UVプリンターの方も、高さの調節や、微妙なところをマスキングテープなどで固定したりとやっぱり人の手が入ると出来上がりも違ってくるのだ。

講師の先生の、「ラボにある日頃使っているマシーン愛」が溢れるほど伝わってきた。

時間短縮のため、それぞれに準備していた画像はすでに材料の革に印刷がなされていて、それぞれの手元に配布された。「写真や絵が苦手な人には現役の藝大生が描いたイラストも用意しています」と案内のあったイラストは、藝大美術学部絵画科油画専攻の学生さんが描いてくれた猫ちゃん。

終始和やかに進んで、最後は撮影。

撮影のための白い四角い布に囲まれたスペースもある。

出来上がり↓手のひらサイズ。

後日、ご丁寧に立派な「修了証書」まで送付されてきました。なんだかこのおまけが嬉しい。

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