おすすめ記事 PICK UP!

いろんな思考法があるけれど…『歴史思考』賢者は歴史に学ぶ

これまで、こちらのブログでも紹介した「アートシンキング」、「クリティカル・シンキング」と色々な思考法がありますが、今回は『歴史思考』。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」って言葉もあるから、『歴史思考』、役に立つに違いない。

著者の深井さんは島根県出雲市のご出身です。「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」と題してポッドキャストを配信されています。

そこに寄せられたたくさんの感想から気づいたのは「人は『世の当たり前』から外れたときに悩みはじめる」ということ。そして、その『当たり前』は時代や場所によって様々に変わります。歴史を学ぶことは今思っている『当たり前』が当たり前ではないと知ることもできるのです。そして、そこに気づいたら、悩むことではないのかも?と考えられるようになるかもしれないと著者の深井さん。

《登場する歴史上の人物》

  • チンギス・カン
  • イエス・キリスト、孔子
  • マハトマ・ガンディー
  • カーネル・サンダース
  • アン・サリヴァン
  • 武則天、スティーブ・ジョブズ
  • アリストテレス、ゴータマ・シッダールタ

ヘレン・ケラーとアン・サリヴァン先生がどうやって出会ったのか?それは一冊の本からだったことを知りました。世界的にも歴史的にも、この出会いの影響は大きなものになります。サリヴァン先生自身も視覚に障害があったことも知りました。それだけではなく、ネイティブアメリカンの存在も出てきます。直接会ったことがなくても、知り合いだったわけでもないけれど、その人達がそのままの状態でいてくれたことが繋がって、ヘレン・ケラーとサリヴァン先生の活躍が世に知られることになりました。

そういう人々の「存在」が複雑な連鎖反応を生み、ヘレン・ケラーという奇跡につながったんです。

 僕がこの章の冒頭で、「存在すること」が何よりも大事だと言ったのはそういう意味です。 

『歴史思考 世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する』深井龍之介/ダイヤモンド社

マハトマ・ガンディーさんやカーネル・サンダースさんはご苦労だったり失敗続きだったり、ほぼほぼいいこと無しと言っても過言ではないくらいな若い頃だったのですが、いつの間にか大きな流れを生み出していくことになっています。

《それ、当たり前?》

  • お金

悩みの原因になるのは特定の価値観です。その価値観から外れてしまった人がなやみに苦しんでいるのです。

 しかし、歴史を見てきたことで、価値観には「絶対」がないことが分かりました。

価値観は環境によって規定されるものであり、時代や文化によってコロコロとかわります。ということは、あなたを苦しめている価値観も最近成立したものかもしれず、そのうち消えてなくなるものである、ということです。

『歴史思考 世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する』深井龍之介/ダイヤモンド社

もし今悩みがあるとしたら?

深井さんは「古典を学ぶ」こともオススメされています。価値観は時代によってかわるけれど、「時代を超えても価値を失わない、人類の叡智」というものがあるからです。それが詰まっているのが古典なのです。

大半の悩みは古代の人々が考え尽くしている

『歴史思考 世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する』深井龍之介/ダイヤモンド社

外国人の知り合いと話したとき、悩みって人種や国を超えて共通するものだな、と思ったことがあります。

歴史の本を読んでもそうかんじることがあります。

ここでは、「先行研究」という言葉も出てきます。自分だけの経験ではなく、より「経験の積み重ね」が広く深いものが知れるのが「先行研究」だと思います。

大切なのは、その価値観が唯一絶対だと思い込まず、他の価値観も認めておくこと。

『歴史思考 世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する』深井龍之介/ダイヤモンド社

歴史は、あなたの人生を楽にしてくれる知恵の宝庫なのです。

『歴史思考 世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する』深井龍之介/ダイヤモンド社

と深井さんは言います。

詳しく登場した歴史上の人物のことも抑えられています。

一読の価値ありです。

関連記事

  1. 宝島社MonoMax 2022年2月号増刊 【《トラディショナル ウェザーウェア 》じゃばらポケット…

  2. 渋沢栄一 関連本読み比べレビュー

  3. 【読書録】「やりたいことなんて、なくていい。将来の不安と焦りがなくなるキャリア講義」「エンタメの夜明…

  4. 『知足安分』無用の用「全然役に立たないもの」が心の救いになる

  5. 雑誌 ゼクシィ2022.3月号(1月21日(金)発売) 300円で特別付録『JILL STUART…

  6. 【読書記録】「サンタはほんとにいるの?」佐治晴夫さんの本『この星で生きる理由 過去は新しく、未来はな…

  7. 『観察する姿勢』を持っていた 渋沢栄一、モンテッソーリ、フランス伯爵夫人も!

  8. 宝島社 ファッション系 リュック 2022年2月号増刊 【《MILKFED. SPECIAL BOO…

  9. 《UNE PETITE PAUSEトートバッグパンダ》の耐久性と《宝島社 Mono Max トラディ…

2022年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

最近の記事

カフェ特集

PAGE TOP