今年の秋には、もう、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』が完結編として出版されましたが、最初に出たこちらの本、今年も残すところあとひと月の今頃ようやく読みました。
以前、NHK Eテレの「SWITCHインタビュー 達人達」で知ったこの本。著者であるブレディみかこさんと鴻上尚史さんの対談だった。
その中で印象に残っている内容が「日本人は社会への信頼が足りないんじゃないか」と中学生の「ぼく」が語ったところ。鋭いその捉え方と表現にハッとしました。
そして、日頃、無意識に過ごしてしまっているけれど、自分の振る舞いで改めて心に留めておこうと思った箇所。
自分が属する世界や、自分が理解している世界が、少しでも揺らいだり、変わったりするのが嫌いな人なんだろうと思った。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレディみかこ/新潮社 P152
その日に接する他人(家族も含めて)、自分とは違った反応や選択、行動を目にしたり耳にしたりした時に、その違和感や驚きが、その人に対して自分が反射的に反応をしてしまう態度が嫌悪感になる前に、いろんな背景があることを心に留めておこう。