東京・上野『東京都美術館』で9月18日(土)から始まった《ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント》。ゆっくり楽しみたいので、平日の午後近くに行ってきました。
【見どころ】
・人間関係
ゴッホと言えば、弟テオ抜きには語れません。
また、今日のゴッホ人気の陰にはテオの妻ヨーの働きがあったことと、今夏の展覧会のタイトルにあるコレクター へレーネとその夫アントンのへレーネを思う気持ち、そういった人間模様も見どころの一つだと思います。
・作品の変遷を見る
「耳切り事件」や「銃による自死」、強烈な印象のゴッホですが、展覧会で知ることができるのは、自分の技術を真摯に磨いていく姿、そして人々の暮らしや花々や木々の四季による変化を捉えたいとの一心、喜び。
自分なりに「画家になるためには」と分析して、『まずは素描から』と取り組んだゴッホ。《ジャガイモを食べる人々》のリトグラフも観ることができる。
そして、こんな柔らかなタッチと色使いをした作品も描いたんだと思わせられた《レストランの内部》。図録の解説によると「最も新印象派に近い実験をしている作品の一つ」。
《ひまわり》の黄色を思わせる《レモンの籠と瓶》。観てすぐ「あ、ゴッホの絵」と頭に浮かぶ黄色の使い方。
対照的にハーグ時代に描いた《サント=マリー=ド=ラ=メールの海岸》の海・波・空の青を基調とした色の使い方。
《黄色い家(通り)》の青と黄色の対比。
《善きサマリア人(ドラクロワによる)》、ゴッホのヒーローの一人であったドラクロワ。自分のやり方で記憶を辿りながらの作品で。テオに宛てた手紙でそれを心底楽しんでいる(図録解説より)のが伝わってくる。
そして《種まく人》の燦々とエネルギーを溢れさせ輝く太陽と《夜のプロヴァンスの田舎道》の夜空と三日月と星。ゴッホの生命を吹き込んだ?いや、溢れさせた?これらの作品はただただいつまでもその前に立って眺めていたいような、身体中に語りかけてくる作品たち。
あ〜、今回も行ってよかった、と思うのでした〜。
【混雑状況】
9月28日(火)11:00〜11:30の回に入場。
上野駅に11:00頃に到着。
東京都美術館の企画展示室の入口前に、もう列はなく、すんなりと展示室に入ることができました。
《夜のプロヴァンスの田舎道》などこれは!と言う傑作の前には人だかりの壁ができていましたがそれでもしばらく待てば絵の正面で観ることができました。
平日だったので、当日券も窓口での販売をされていました。
所要時間は時間はグッズも観て2時間かからないくらいでした。
【グッズ】
《青山デカーポ》監修の【ゴッホ缶】¥1,080(写真左)
ビューティーショコラ 5個入り。
オレンジピールとクランベリー2種類の低糖質チョコクランチです。
青山で20年以上ヘルシースイーツを創り続けてきた上松孝氏プロデュース低糖質スイーツ。
図録 ¥2,400も重いですが買ってしまいました。黄色のビニール袋付き。
図録は、帰ってからゆっくり解説を読みながら、また余韻に浸れるところが魅力。