「冬至」あっという間に日が暮れます。一年で最も昼の時間が短い日。この日を境に、また少しずつ、日の入りの時間が遅くなり、昼の時間が長くなっていきます。
【ゆず湯について】
今日は『ゆず湯』に入ると風邪引かないって言いますね。
柑橘(かんきつ)類の「きつ」が「吉(きち)」となり、縁起が良いとされています。
そして、お風呂は禊の意味でも邪気払いの意味があるそうです。
ちょうど、冬至の対極が五節句の一つの「端午の節句」で「菖蒲湯」に入って、これも邪気を払います。旧暦で言うと夏至のころになるのです。
西洋ではクリスマス。こちらも元々は太陽の復活を祈るものだったとか。
古今東西共通しているところが面白いですね。
クリスマスのリースもお正月の門松も常緑樹をあしらうので、それも、同じものを感じていたのかもしれません。
【冬至の食べ物について・カボチャと小豆】
カボチャの収穫期は夏ですが、この太陽が一番早く沈んでしまう日に、夏の太陽の光をいっぱい浴びたカボチャを食すことで、風邪を引かないとも言われていますね。太陽の力を頂くということに繋がるようです。
小豆は、その赤い色が魔除けとされています。
【運盛り】
「あいうえお…」の50音順で一番締めの音・文字は「ん」。ということで、この一年がつつがなく終わったという感謝の意と、来年もまた良い年になりますようにと願いを込めて「げん担ぎ」に「最後に『ん』のつく『食べ物』」をしつらえることを「運盛り」と言い、料理にして食べることも含めて、「来年の運」を願います。
〈「ん」のつくもの〉にんじん、ダイコン、レンコン(穴が開いていることからさらに「先の見通しが良い」とされています)、金柑、ミカン、銀杏、うどん…など。
今年1年無事で越せることと、来年も良き年となりますように。
そして、寒さが深まっていく季節、身体になるべく無理はさせないで早めに休養を取ったり、あったかくしたり、食べ過ぎ飲み過ぎのないようにしたり、笑って明るい氣持ちに整えて過ごしたい季節です。