【睡眠時間は10時間必要!?】
最近目にしたことに「睡眠時間は10時間」というキーワードが出てきたので、ちょっとここに書いておきます。
まずは、水木しげるさんのこと。
今年の8月6日(木)NHK総合『ネーミングバラエティー日本人のおなまえっ!【妖怪のおなまえ】』で、水木しげるさんのことが出てきた。『ゲゲゲの女房』、観ていなかったので、ここで初めて水木しげるさんのことを知りました。
戦争で爆撃に遭って片腕になったことも初めて知ったし、戦地で敵の追手から暗闇の中無我夢中で逃げた時、なぜか、目の前に『ぬりかべ』のような見えない壁が立ち塞がり、どんなに進もうとしても前に進めず、諦めてそこで一休みすることにし、夜が明けてみると、一寸先は断崖絶壁!もし、『ぬりかべ』が現れてくれなかったら、真っ逆さまに海に転落して命は無かったかも知れない。「守られた」そんな経験をした水木さん。
そんな水木さん、もの〜すごくマイペースで、戦時中は上の兵士さんからしょっちゅう怒られ、酷い目に遭っていたそう。それでもめげずに、腹が空いたら禁じられてたにも関わらず、食べ物を見つけに森へ入っていき、現地の住人と親しくなり「パウロ」と言う名前まで付けてもらって、とても良くしてもらったそう。
なんて、面白い人なんだ!と水木さんのことを知りたくなり、水木さんの本を何冊か読んでみました。
【成功する人の習慣は『早起き』と言うけれど…】
水木さん、子どもの頃から寝るのが大好きで、朝起きることができなくて、学校も2時間目からの登校が多かったそう。両親が理解がある人で、それで叱られることはなかったのだとか。戦時中も朝起きられずにしょっちゅう上兵から殴られて怒られていたという。とにかく寝るのが好きで徹夜は2日続けてするものじゃないとおっしゃっています。
【とにかく良く寝る人に偉人が多い?】
こちらの理論物理学者でありノートルダム清心女子大学名誉教授であり冠光寺眞法家元の保江邦夫さんも、とにかく寝るのが好きで、睡眠がたくさん必要な体質だとか。そして、
こちらの本では保江さんが「睡眠について」聞いた話が紹介されていました。
10時間くらいよく眠ること
・睡眠が足りないと、スマホの充電と同じく70%〜80%が日中に使用されている。なので、夕方頃、エネルギーが切れてしまう。
・睡眠は(中略)10時間が目安。昔は野菜に力があったので、睡眠8時間➕食べ物のパワーで充電できていたが、今の野菜は力不足なものが多く、睡眠で充電する方が効率良い。
『僕は一生をかけて「神」を見つけたのかもしれない』(保江邦夫)
とのこと。
睡眠は健全な体と心のためにも大切。なるべく、眠たくなったら身体の声を聞いて、場所や時間が許せば、身体を横にすることにしようと思った。
【ニーチェも語る「よく眠ること」の大切さ】
ニーチェも『ツァラトゥストラかく語りき』『ツァラトゥストラ(上)』の中でこう語っています。
徳の講座について
「眠ることを誇り、眠らぬことを恥ずかしく思うがいい!これこそ何よりも大事なことだ!よく眠れぬ者、夜起きている者とつきあうな!
(中略)
よく眠るためには、すべての徳を持たなければならぬ。
(中略)
四十の考えに揺られているこの賢者は、私から見ると阿呆だ。だがわたしは信じる、この男が本当に眠りに精通しているということを。
この賢者の近くに住む者たちは、それだけで幸福だ。このような眠りは伝染するのだから。厚い壁すらも通りぬけて。
(中略)
たった今、はっきりと判った。人びとが徳の教師を求めたとき、何よりも求めたものは何だったのかを。よい眠りを求めたのであり、そのために罌粟の花の香りがする徳を求めた。
(中略)
ねむい者は幸いなり。まもなく眠りに落ち、うなずきはじめるであろうからー。
ツァラトゥストラはこう語った。」
『ツァラトゥストラかく語りき』(フリードリヒ・W・ニーチェ/河出文庫)
いつの時代にも、よい眠りを人々は求めていたのか(笑)。
「四十の考え」とは、例えば、
- 10回は、あなたは自分自身と仲直りする必要がある。
- 10回は、日中、笑って陽気になる必要がある。
というのも入っていました。
「ねむい人は幸いなり」。
それから、大切なことは、
【眠りに入る前は良い氣分で休む】
これが一番大切みたいですよ。