東京新聞の記事で知った国分寺市の『カフェ おきもと』。オープン初日、足を運んでみました。
【『カフェおきもと』のストーリー】
JR中央線沿線の国立駅から東に少し歩いた国分寺市の住宅街。生垣で囲まれた竹林の先に敷地面積約六百坪の雰囲気のある庭と洋館と和館が見える。こちらの木造二階建ての洋館、設計は国登録有形文化財の「旧松本邸」(兵庫県宝塚市)なども手掛けた川崎忍で、市の調査で歴史的価値が認められた建物。
そんな建物を、国分寺市の主婦、久保愛美(なるみ)さんが私財を投じて邸宅をカフェに改修し、保存することにした経緯は…。
ここで暮らしていた沖本姉妹のところへ、近所に引っ越して来た愛美さんがあいさつに行ったことがきっかけで始まった親交。当時80代だった姉妹を愛美さんは気にかけて、クリスマスや正月に自宅に招いて一緒に食事をしたり、旅行に行ったりと家族ぐるみで交流したそう。姉妹には後継ぎがなく、愛美さんが介護も無償で引き受けるようになったとのこと。2013年に病気で入院した京子さんから相続の提案があったそうです。その後、相続はしたものの、多額の改修費がかかるため周囲からは取り壊しを勧められたのだそう。
でも、愛美さんは「二人が大切にしてきた家だ。取り壊すのは忍びない」と今年6月に改修を始めたそうです。(参考「東京新聞web」)
愛美さんご自身もこう原病という難病を患い、奇跡的に病状が改善し、市役所や建築家に相談したりして「家は次の人に繋ぐことができる。私の最後の仕事」と思ってこの家を残すことにしたそうです。(※11月14日(土)放送 テレビ朝日『人生の楽園』より)
【入店までの流れ】
お店の前に、11時オープンの少し前に到着。本日はオープン初日ということもあってか、お店のスタッフの方がこちらの門のところで案内されていて助かりました。「お店の入り口のところで、名前と人数を記入してください」とのことでした。
竹林を抜けて、
左手の洋館へ進むと、
入り口は、洋館の左側です。テラス席はこんな様子↓
インスタグラムより、「犬連れの方はテラス席が用意してあります。
トイレを済ましてからいらしてください。」とのこと。
私たちは、11番目くらいでした。15分ほど待って、名前を呼ばれ、中へ案内されました。
待っている間は、庭にはベンチもあり、虫除けのスプレーも置かれているので利用できそうです。蚊取り線香も焚かれていました。(虫除けは必須)。
【感染症予防対策は?】
建物に入る前に、備え付けの消毒液で手指の消毒をして、靴を脱いで、使い捨てのスリッパがあるので、そちらを履いて部屋へ上がります。検温もあり。
【ランチメニュー】
メニューにもこだわりが。「カフェおきもと」のシェフを務めるのは、恵比寿にある料理学校「レコール・バンタン」講師でフードコンサルタント、人気料理人として活躍している宮崎政喜さん。そして愛美さんは同校のカフェコースにも通った腕前だそうです。(参考「多摩地域のタウン紙 asacoco[アサココ]『2020年10月1日号』」)
ランチは11時から午後2時がラストオーダー。メニューはドリンク付きです。(表示金額は税抜き価格)。
- 牛肉のオムハヤシライス(ふわふわ卵に特製デミグラス)¥1,250
- 煮込みハンバーグとおばんざい盛り合わせ(ダッチオーブン提供)¥1,400
- 欧風カレーとキーマカレーのメリメロプレート ¥1,250
デザートはプラス300円で、今日は「ストロベリーチーズケーキ」でした。ドリンクは自家製レモネードをチョイス。
煮込みハンバーグの下の鍋敷はこの家の屋根に貼ってあった銅板だそうです。(「人生の楽園」より)
付け合わせは「にんじんラペ」と「カボチャのサラダ」、「ピクルス」、「煮卵」。「にんじんラペ」はリンゴの千切りやナッツも入っています。
【お庭の様子】
受け継いだ時は 木も倒れ 荒れ果てていた庭を 少しずつ 長い年月をかけて 草花を植えてきたそうです。(※11月14日(土)放送 テレビ朝日『人生の楽園』より)
以前、読んだことのある『こうして思考は現実になる』(パム・グラウト・著/サンマーク出版)の中で、「黄色い蝶々を見たら上手くいっているサイン」と言うようなことが書かれていて、今日、ちょうど黄色い蝶々がお庭を舞っていました。
【店内の様子】
今回は、2人横並びの部屋を案内されました。※11月14日(土)放送 テレビ朝日『人生の楽園』で、この部屋は「このお家の家族の食堂だった」とのこと。夏の別荘だと分かる一番特徴的な場所で、部屋の上の方が開いていて風が通って涼しい造りです。部屋の入り口右手側のガラス戸が回転して風が通るようになっています。
ノスタルジックとはこのような感じのことを言うのでしょうか。
【他のお部屋は】
※11月14日(土)放送 テレビ朝日『人生の楽園』より
まず、洋館に上がってすぐの部屋は元々家族が寛ぐ〈居間〉だった場所。
インテリアデザイナーの橘田洋子さんの説明では「窓枠がちょっと謎。窓の手前に 不思議な建具がついていて、人里離れた状態で 1階にだけこれがついているのを見ると防犯としてあるんじゃないか」とのことです。また、「スイッチ一つ 床板の一枚に至るまで 建築当時のものがそのまま残っているのは まさに 奇跡」だそうです。
その部屋の隣は〈寝室〉として使われていた部屋。
そして、今回私たちが通された家族の〈食堂〉だったところ。
2階は案内はされていないそうですが、焼夷弾が落ちて燃えて焦げた後も残っていました。戦時中、元海軍少将が暮らしていたので米軍に狙われたと推測されている。日記には「燃えている」と消防団と近所の方でバケツリレーで消したことが記されているそうです。
【アクセス・最寄り駅JR国立駅から】
住所は国分寺市ですが、最寄り駅はJR中央線・国立駅です。お店の案内によると徒歩8分。国立駅中央改札から右手の南口へ出て、次は左手の「みずほ銀行ATM」「国立駅前交番」前の通りを進む。
赤い歩道のところ↓
直進する。
突き当たりの階段を上る(自転車も押して通行可)。
階段を上がったら左へ。また、階段(スロープ)を上ったら、線路に沿って右手に直進。
線路に沿って鉄塔の近くまで直進。
鉄塔の前のこの分かれ道のところで、右の小道に進む。
こちらを直進。
進んでいくと右側に駐車場があります。そこを過ぎて、突き当たりの右の角が「カフェ おきもと」。
ここをくぐって、竹林の先に洋館の建物が見えます。
〈カフェ おきもと〉
東京都国分寺市内藤2−43−9(駐車場あり)
TEL:042−572−1234
営業日 金曜日、土曜日、日曜日、月曜日(定休日 火、水、木)
LUNCH 11:00〜14:00(LO)
CAFE 14:00〜16:00(LO)