秋分も過ぎ、日が暮れるのが段々と早くなってきましたね。
そして、昼間も大分、過ごしやすくなりました。
先日は富士山の初冠雪も、見ることができました。
ところで、今夜は「中秋の名月」と言われる旧暦8月15日の十五夜です。
だいぶん昔、日本では芋(里芋)を主食としていたそうで、その形とお月さまの形を重ねて見て、収穫の感謝と祈りも込められていたようです(諸説あります)。
そういうことで、十五夜のお月さまを「芋名月」とも呼びます。
ところで、「お月見」って、この十五夜だけではないんです。
次にやって来る満月の前の、ちょうどこれから、満月になりますよ、という余力を残した十三夜の月と合わせて2回見ることでお月見なのです。2回目は、満月ではなく、この、ちょっと前というのが、日本人のものの捉え方の文化のようです。「これから、まだまだ、満ち満ちて行きますよ」という。
十五夜か、十三夜、どちらか片方しか見ないというのは「片見月(かたみつき)」と呼んで、避けられてきました。
この十三夜の頃は、栗が美味しい季節で、こちらは「栗名月」とも呼ばれます。
そういえば、お伊勢参りも外宮と内宮を参るのが、本来の詣り方と言いますね。
雨は昼頃には上がる予報ですが、夜に少しでも見ることができたらいいですね。
太古の昔から変わりのない姿のお月さまと、秋の実りの豊かさに色々思いを寄せつつ、この季節を愛でたいと思います。
【追記】出先で、空を見上げるとお月さまが煌々と輝いていました。