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《美術初心者の美術館巡り》三菱一号館美術館【あなたの知らないモネが来る イスラエル博物館蔵 印象派・光の系譜ーモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン】へ

東京駅近くの三菱一号館美術館で開催されている【イスラエル博物館蔵 印象派・光の系譜ーモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン】へ行きました。

【会期】2022年1月16日(日)まで。

美術展だけではなく、赤煉瓦の東京駅、皇居のお堀の緑、と雰囲気も落ち着いていて好きな場所です。

【三菱一号館美術館】も、赤煉瓦の建物と中庭の薔薇の花や植栽が素敵な場所。ベンチもあって、美術展の余韻に浸りながらゆっくり過ごすことができます。

足を運んだ日は10月21日(木)の午後。

チケットはウェブからの日時事前予約購入をしなくても、窓口でも大丈夫そうなので、当日窓口で買いました。

美術館前到着は13:00前頃。

中庭のベンチもお昼休みの方なのか賑わっていました。

美術館の方も、検温の列が少しできているほど、次々にお客さんが入っていました。

入館に際し、手指の消毒をして、検温機に顔を近づけて検温の後、奥のチケット売り場へ進みました。

前後の方は続けて「サポーター制度(MSS)」を申し込まれていました。

【入館料】

当日券《一般》1,900円 《高校・大学生》1,000円 《小・中学生》無料

【ロッカー】

100円が戻ってくるタイプのロッカーがあります。

【所要時間】

音声案内なしで、一枚一枚作品の前で観て、ミュージアムショップまで回って、1時間15分くらいでした。

【会場案内】

展示室は3階と2階。

エレベーターで3階に案内されます。

《Ⅰ》水の風景と反映

カミーユ・コローの空と川、木々の表現。

ブーダンの《潮、海辺の日没》《岸辺のボート》の色の対比が印象的でした。

クールベの《海景色》波。

シスレー、ポール・シニャック、ギヨマン、レッサー・ユリイ…。

モネの《睡蓮の池》は、2階の【特別展示】の部屋でDIC川村記念美術館所蔵、和泉市久保惣記念美術館蔵の「睡蓮:水の風景連作」がご覧いただけます。

11月30日からは東京富士美術館蔵「睡蓮」も展示予定です。

モネの《睡蓮の池》、撮影OKなのが嬉しいです。

他に撮影OKの作品は、レッサー・ユリィ《風景》

《Ⅱ》自然と人のいる風景

こちらの展示室の撮影OKです。

カミーユ・コロー《モルトフォンテーヌ、小さな柵へと続く道》

モネ《シヴェルニーの娘たち、陽光を浴びて》

モネが『シヴェルニーの娘たち』と呼んでいるのは「積み藁」のこと。描く対象への愛着とモネのユーモアが伝わってきます。

ゴッホの《麦畑とポピー》

こちらの絵画は2019年10月〜2020年1月に上野の森美術館で開催された【ゴッホ展】でも展示されていた作品です。

ゴッホ《プロヴァンスの収穫期》

モネは緑と桃色の対比、ゴッホは赤と緑の対比、青と黄色の対比。

というと、フェルメールもそのイメージですが、同じ色を使っていても二人の絵は一眼見て「この人が描いた絵」と伝わってくるのは一体何なのでしょう。

シャルル=フランソワ・ドービニーの《花咲くリンゴの木》は胸に「祝福の喜び」がフワッと広がります。三菱一号館美術館内のミュージアムカフェ・バー「Café 1894」ではこの作品をイメージして『花咲くリンゴのシブースト』と題して14時~17時の間、販売中です。1,100円(税込)。

ゴーガンの《ウパ ウパ (炎の踊り)》、官能的であるとフランス人が禁止したという踊りをあえて絵にしているその心が天晴れと思う。

ルノワール《マントノン郊外》、これまで私が見た中では何気ない家や道をルノワールが描いているのは珍しく感じます。

同じ様に家々と木々と道を描いても、ポール・セザンヌ《陽光を浴びたエスタックの朝の眺め》と比較して視点やタッチがそれぞれに違って面白いと思う。

《Ⅲ》都市の情景

ここで、すごく印象に残った作品はゴッホの《アニエールのヴォワイエ=ダルジャンソン公園の入口》。ここでの色使いはとても柔らかくて、黄色も晩年の怖いくらい力強いのとは違い、桃色や茶色や白と重なってエレガントな感じもする。ナビ派のような色使い。この絵画も上出の《麦畑とポピー》と同じく2019年10月〜2020年1月に上野の森美術館で開催された【ゴッホ展】でも展示されていた作品。

レッサー・ユリィ《冬のベルリン》、《夜のポツダム広場》、レッサーはモダンさを感じます。

Ⅳ 人物と静物

ルノワールの《花で飾られた帽子の女》。「少女」「帽子」と言えばルノワール。初めて目にしたルノワールが地元の美術館で観た《レースの帽子の少女》(ポーラ美術館蔵)だったからか。

その地元での展示の説明によると、ルノワールは父が仕立屋さん、母がお針子さんという環境でした。その影響だったお陰で帽子や服のディテールまでも美しく繊細に描けるのではないかということだった。

東京・渋谷のBunkamuraミュージアムにて【甘美なるフランス】と題して11月23日(祝・火)まで、ポーラ美術館展が開催されています。そこで《レースの帽子の少女》が展示されているので、同じ時期に東京で目にすることができます。

そして、「ナビ派」は三菱一号館美術館で力を入れて展示されてきた感がする、そのエドゥアール・ヴュイヤールの作品もここで出てきます。

【ミュージアムショップ・グッズ】

グッズで印象に残ったのは、見開きA4のファイルの種類が多かった。A4はあっても見開きのタイプは珍しい。

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