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『観察する姿勢』を持っていた 渋沢栄一、モンテッソーリ、フランス伯爵夫人も!

NHKの大河ドラマも始まりましたが、渋沢栄一さんが面白くて、渋沢さんに関する本をまとめて読んでいます。

その他、友人がインスタグラムでお薦めしていた本も。

そこで、『観察』という共通した言葉が出てきたので、書き留めておきます。

改正局においても、渋沢がまず行ったのは観察である。観察によって問題点をすべて洗いだすのだ。次に、問題点に①解決の容易なもの、おう②解決は容易ではないが重要度の高いものを基準に優先順位をつけて解決していく。

別冊 太陽 渋沢栄一 天命を楽しんで事を為す  監修・鹿島 茂/平凡社

渋沢さんの、この観察眼はどうやって養われたか?

渋沢さんは、以前、こちらのブログ『渋沢栄一さん どんな人?』にも書いたように、子どもの頃から『多読』教育を受け、読書三昧の子ども時代を過ごしますが、フォレスト出版・斉藤孝さん著の『図解 渋沢栄一と「論語と算盤」』によると、

14、15歳のあるとき、父親から「読書三昧では困る。農業・商売にも心を用いなければいけない」と言われます。(中略)

そこで栄一は、祖父が藍葉の買い付けに出かけるときにおともをし、駆け引きの様子を見て真似るという学び方をしました

『図解 渋沢栄一と「論語と算盤」』斉藤孝・著/フォレスト出版

ここで分かるのは、お父さまの、渋沢さんを育てる力量・観察眼もあったからこその、その人材なのですね。

参考までに、ゲーテも読書について

〈書物だけを頼りにしない〉

「書物だけを頼りにしていれば、どの程度の今年か学べないものがよくわかる」

「私は何もかも自分で探究し発見した。時には間違いも犯した。だからこそ植物と色彩について本に書いてあること以上のことを知っていると言える」

ゲーテに学ぶ賢者の知恵

〈読書の危険に気づく〉

「紙から得た知識、または紙に書くための知識は、私はあまり興味がない」とゲーテは言う。

「学問の中にいかに多くの死んだもの、いかに多くの殺すものがあるかは、自分から真剣にその中に入っていくまでわからない。」

ゲーテに学ぶ賢者の知恵

そして、仕事について、「観察」と似た言葉で「目で盗むもの」と言っています。

〈目で盗む〉

仕事は目で盗むものである。言葉で簡単に伝わるなら、師について学ぶ必要はない。

ゲーテは言う。

「真の芸術には予備校はない。しかし、予備作業はありうるだろう。それは、師匠の仕事を手伝うことである。絵具こすりの助手から、すぐれた画家が大勢生まれている。」

ゲーテに学ぶ賢者の知恵

暮らしに美しさを宿すには?

フランス語には『アール ド ヴィーヴル (Art de Vivre)』という言葉があります。日本語には「用の美」という言葉がありますが、「暮らしの中の美しさ・芸術」という意味合いの言葉です。

『フランス伯爵夫人に学ぶ美しく、上質に暮らす45のルール』で伯爵家に嫁いだドメストルさんの言葉です。

そして、一つだけ言えることは、観察力と行動力なくして、暮らしに美しさは宿らないということ

 時折、ご自分の居間や廊下の片隅に椅子を置いて、ゆっくりと周りを見渡してみてください。

 朝、昼、夜、そして春、夏、秋、冬と、異なった時間帯、異なった季節にそうしてみるのです。

『フランス伯爵夫人に学ぶ美しく、上質に暮らす45のルール』ドメストル美紀・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン

子どもにとって一番大切なのも「観察」

Google創業者やAmazon創業者、そして英国王室、また将棋界の藤井聡太棋士もこの教育法で育ったと言う『モンテッソーリ・メソッド』。

その発案者であるモンテッソーリも、

「子どもを観察しなさい」「子どもから学びなさい」「子どもは私たちの先生」と言いました。

モンテッソーリで解決!子育ての悩みに今すぐ役立つQ&A 田中昌子

モンテッソーリ教育では、いつも子どもが出発点です。大人がやらせたいことではなく、子どもが何をやりたいかをよく観察して準備しましょう

モンテッソーリで解決!子育ての悩みに今すぐ役立つQ&A 田中昌子

モンテッソーリ教育で育った人は、周りに安心感を与えられるような人に育つそうです。

観察するということ。愛の反対は無関心と言うので、よく見るというのは愛のある行動なのでしょうね。

自分自身にも目を向け観察してみる

『女子の遺伝子』(三砂ちづる・吉本ばなな/亜紀書房刊)の中にも「観察」というキーワードが出てきます。

〈吉本〉なんでこういう時自分はこう反応するんだろうと。なんでこんなことを言うクセがあるんだろう?とか。ひたすらおもしろいなぁと思って観察します。なんでここで私は怒るんだろうとか。あ、これはあの時のこれが原因なのかとか。

『女子の遺伝子』(三砂ちづる・吉本ばなな/亜紀書房刊)

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